Verbose

本日のお題:Die Easy?!


映画のパロディではない。アメリカで売られている、車のバッテリーのブランド名DIE HARDにひっかけたジョークである。

最近の私のトップ・ニュースは何と言っても車の整備。もちろん、自分でしたわけではない。私はコンピュータならマック。車だったらオートマ。究極のユーザー・フレンドリーを追及する人間(だから、このGoosideに決めた。初心者でもHP持って何とかなりそうな気がしたから)だから車のメカも当然門外漢。それでも、車も道具だから使えばそれなりに減るし、ある程度手入れは必要、其れくらいの認識はあった。

実は、今年で3年目に突入の我が愛車(94年型、Ford Aspire)は、今までオイル交換などはしていたが、いわゆる健康診断(車検以外)は受けさせたことがなかった。しかし、オイル交換に行った先でタイヤとワイパーの摩滅が指摘されて(実は去年から気がついていたが、貧乏なのと走行距離が超低いので、ま、いっか)とうとう、タイヤ交換と共に総点検受けさせてみることにした。結果は、はは、ここに書く位だからもちろん悪かったのである。車をこよなく愛する方が読んでいたら、もうちょっと手入れしたれ!とかお叱りを受けそうだ(^^;)。

しかし、Sears Auto Centerのおじさんは優しかった。如何にも無知(加えて金の無さも)丸出しの外国人女性ドライバーを馬鹿にすることなく、親切に当面すぐに必要な手当てと、そうでないもの、そして、私の普段の車の使用状況に見合った部品等でかつお得な情報を、他と比較しながら説明してくれた。

恐らく、個人経営のガソリンスタンドや整備工場ではなかったのが良かったのだろう。それと、一緒に行ってくれた友達の力が大きい。彼女は、私よりずっと英語も上手いし何より超がつくおしゃべりで、ジョークの達人である。アメリカ人とは思えない無口な旦那と彼女のペアは、思わず「われ鍋にとじ蓋」など思い浮かべてしまうベスト・カップル(^^;)

顧客アドバイザーの肩書きを持つおじさん(名札と外見からして日系なのは分かっていた)がコンピューターに色々入力している横で、私と友人は日英ちゃんぽんでくちゃべっていた。私が取り分け気になっていたバッテリーのことを話題に、棚にずらりと並ぶDIE HARDを見ながら思わず「ねえねえ、(私の車の)バッテリ、大丈夫かな?DIE EASYだったらどうしよう?」

この一言におじさんは反応した。自分のところで扱っている自慢商品をネタにかなりキツメのジョークを言われたと思ったらしい。

ウチのブランドものバッテリー、DIE HARD (しぶとい) を DIE EASY(イチコロ)と言い換えとるやないか、このオナゴ!

おじさん、ニヤニヤしながらWhat did you say?What did you say?としつこい。友人がすかさず「ちゃうちゃう、彼女の車のことよん。でもあれ、DIE HARD って本当?」と言い訳と突っ込みで切り返す。うーん、くそ真面目なお方だったら我々はお小言の一つも喰らっていたやも。でもこのおじさん、車のことは何にも分からんけど、ジョークだけは一人前にできるみたいやから許しちゃろう、と思ったらしい?兎に角、気に入られてしまったのだ私達。

他の営業のおじさん、お客さんが思わずこちらを振り返るくらい、ゲタゲタ笑い、ジョークを飛ばし受けまくる異色のトリオ。(今となっては、一体何であれほど馬鹿笑いしたのか本人達にも不明)3時間後に引き取りに行く約束をして一旦別れる。約束の時刻に車を引き取りに行ったとき、おじさんは別のお客の相手をしていた。が、友人が手を振るとニコニコして手を振り返し、そのお客を別の兄ちゃんに引き渡して早速こちらへやって来る。

で、びくびくしながら「どこか悪かった?」と聞けば、「そうさねえ、どれから言おうか」とのお返事。 あ〜あ、予想はしていた。でも、そう来るかって思ったよ。そう、タイヤ交換だけに留まらなかった。円安の折り、本当に痛い出費。

ちなみにおじさん、ジョークの切掛けにもなり、あれ程念を押していたバッテリーの事はすっかり忘れきっていた。私が「ところで、バッテリーはdie away?」と尋ねたらGood question!と言って工場の方に走って行った(苦笑)
(2001.11.5)



 

Top | About | Verbose | Diary | Recipe | Photo | Link | BBS | Mail

Copyright (C) 2001-2002 A.S. Kijima. All rights reserved.
Graphics: KANT's homepage

[PR]動画