Verbose

本日のお題:Grocery coupons
グローサリー・クーポンとは要するに食料雑貨の割引クーポンのこと。貧乏留学生のけちけちやり繰りの知恵が本日のお題と言うわけだ。(笑)

私はかつて新聞は日曜版だけ定期購読していた。最大の理由はこのクーポン!平日の新聞にはないが、日曜版だけ様々な割引クーポンが挟み込まれてついてくるのである。製品の広告も兼ねて各企業が提供している( manufacturer's couponとも)。製品の綺麗な写真の横や下に割引の金額とその条件が大きく印刷され、有効期限が小さく付け足されている。これが通常A4サイズの紙片面に上下二段のコマ割で裏表共に印刷されている。週によるが10ページ程度がほぼ毎日曜配布される。(たまに、クーポンのついてこない時もありそう言うときは悔しい:^^;)日曜の朝は新聞のトップ記事を読むより先に、まずクーポンをチョキチョキ切り抜いて商品ごとにより分け、ついでにスーパーのセール広告の商品と照らし合わせておくのが常だった。

余談だが、この作業、実は結構時間を食う。週によってクーポンの量も異なるがかなりの数があり、それと以前に切り抜いておいて結局使わずに期限切れになったものと差し替えるなどしていると、けっこうな手間。なので今はたまに気の向いた時のみ。

obaa-chan

さて切り抜いたクーポンの仕分けだが、やはりそれ用の品がちゃんとある。大きめの札入れほどのサイズで蛇腹になった各セクションに仕分けのカテゴリーが印刷されたファイルが売られているのである。ファイルのカテゴリーを見ると、どんなクーポンが発行されているか、アメリカ人が食料雑貨をどういう区分で考えているか(スーパーなどでの商品の展示もほぼこれに準ずる)、どういう商品群が各区分を代表しているかが分かるので長いが紹介しておく。

1) Beverages, coffee, tea
2) Cereals, breakfast food
3) Desserts, snacks
4) Frozen Food, canned goods, soups
5) Dressing, sauces, condiments
6) Pastas, rice, helpers
7) Baking products
8) Dairy products, meats
9) Paper goods, baby products
10) Household products
11) Drug, beauty, hygiene
12) Miscellaneous, pet foods

1) 飲み物、コーヒー、お茶
2) シリアル、朝食の食材
3) デザート、スナック類
4) 冷凍食品、スープ、缶詰類
5)ドレッシング、ソース、香辛料
6) パスタ、米、○○の素
7) パン、ケーキ作りの品(例:小麦粉)
8) 乳製品、食肉
9) 紙製品(例:紙タオル),ベビー用品
10)家庭用品(例:洗剤)
11)薬、美容、衛生品類
12)雑貨、ペット・フード

これらの区分けはクーポンを企業が発行できる製品を対象にしているので、生鮮食料品は除外されていることを付け加えておく。
割引は製品の定価や種類によるが、単価の低い商品は一つ買って20セントから1ドル引き位までが殆ど。例を挙げると、1パウンドのカッテージチーズ1個を買うと20セント引き。シャンプーを2本買うと1ドル引くというのもある。しかし、単価の高い($8〜10)ヘアー・カラー・ジェルだと一本買って2ドル引き、と言う具合。

obaa-chan

最近発見したのだが、クーポンは電話帳にもついている。こちらは地元企業や商店が発行しているもので、カーペットのクリーニングや車のメインテナンス、冷房機の取り付けなど様々。私が使えるなと思うのはレストランの割り引きクーポン。ワイキキの目抜き通りには観光客向けにおみやげ物やレストランの割り引きのクーポンがついたガイドブックが多数出ている。あれと同じ乗りである。

面白いのは、スーパーのレシートの裏に印刷されてくるクーポン。発行しているスーパーがあるショッピング・モール内でのみ有効などの制限がある。そしていつも発行される訳ではなく、また同日同じ店でもレジごとにクーポンつきだったり違ったりと結構気まぐれ。
それでも、アラモアナ近くのダイエーではエゾギク・ラーメンの二つ目のオーダーが50%引きとか、カハラのスターマーケットでは、シナボン一個を買うと2個目がただ(Buy one, Get one free)、というお得なクーポンもあるので狙い目。

計画した訳ではなかったが、このレシートのクーポンでは究極の手を行使したことがある。ある日、カハラのスターで買い物をしてでもどうにも気にいらず結局返品。つまり、スターには一ドルも落とさなかった。けれどそのときのレジの行き来で発行されたレシートにはシナボンのクーポンがついてきたのである。
結局、そのレシート裏のクーポンでシナボンをおやつに2個ゲット。つまり、スターマーケットでの買い物はクーポンを得るためだけの行動で、実際にお金を使ったのはシナボン1個の料金のみ、というちゃっかりをやってしまったのである。

obaa-chan

さて通常のクーポンの使い方だが、私のような貧乏人は定価商品をクーポンで買うなどという贅沢はもちろんしない(爆)。当然、セールで安くなっている商品をクーポンで更に安く買うのである。
例えば、私が最近使ったお買い得のクーポンはシリアルのメーカーであるポスト社のもの。ポスト社製造のどんなシリアルでも二つ買えば1ドル引いてくれるという。お気に入りのHoney Bunchesは通常1箱$4.50で売られている。これが、ある日のスーパーのセールでは2箱で$5だった。これをクーポンを使って2箱で$4にする。つまりいつもの値段の半額以下で買えることになるのである。
こういう買い物ができた日は気分がよくなる私はつくづく単純だと自分でも思う。

本土と比べて諸物価の高いハワイでは、夫婦共働きなんて当たり前。それどころか、一人が掛け持ちで二つ以上の職を持つのもよくある話。例えば、午前6時から午後3時まで一つのフル・タイムの仕事をこなし、二つ目をパートタイムで別のところで働く。だから、通勤のラッシュアワーは午前5時と午後3時半からの2〜3時間となる。それくらい、皆やりくり大変。だから、クーポンは馬鹿にできない節約の知恵なのであ〜る。

neko

ところで、本土のスーパーではダブル・クーポンの制度があった。特定の店、特定の曜日にクーポンの割引額が印刷されている額の2倍になるシステムである。残念ながらハワイのスーパーではまだ一度もこのシステムにお目にかかった事が無い。これがあったら、更なる安い買い物道を追求できるのに、残念!(笑)

(2002.2.15)



 

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