The Mango Square Photo Journal

 

flower

Plumeria & Breadfruit

マンゴー広場写真ジャーナルの第一号は、ハワイアン・キルトのモチーフにもなっている木を二種類ご紹介。

一番手を飾る写真はプルメリアの木です。(花と言わないところが味噌:^^;) 学校の帰りに、友人から借りたデジカメで余所のお宅の庭先をちょっと失礼して撮らせていただきました。
ハワイの住宅地でも商業地でも良く見かけるプルメリアは、実は外来種。一番ポピュラーな、白い花弁に 中心が黄色いのは、シンガポール・プルメリア。他にも、花びら全体が濃いフクシア・ピンクのもの、黄色とピンクの混じったものなど、様々なプルメリアがあります。

プルメリアは香もよく生花レイの材料にもなりますが、あまり日もちはしません。今の季節(ハワイでも10月〜3月は雨が多く気温も下がります)はプルメリアは盛りではないので、写真のように 花よりも葉が目立ちますが、夏場はみっちり花をつけます。

tree 縦長(右)の写真の木は"パンの木"(英語名、Breadfruit、ハワイ語ではUlu)と言います。 実はジャガ芋のような味で、焼いたりココナッツ・ミルクで煮込んだりして食べると美味しいそうです。また、白い樹液は粘着性があり、 カヌーを作る時のパテに使われたとも。パンの木は、人間の女性を妻に娶った神が人々が飢えたときに地面に潜って出来た木という伝説があり、ハワイ文化を語る上で重要な木です。 (拡大写真と詳しい説明はこちら

パンの木が一本あれば生活に困らないと伝えられ、男の子が生まれるとその子の安定した将来を願って植えられたそうです。ちなみに、このパンの木のあるお宅はもう一本この木の向こうにも植えています。大きさは両方ともかなり大きく、 プルメリアの木が大きくなって2メートル前後なのに、それよりずっと上まで枝が伸びていて、写真の木も向かい側のお宅の2階窓の上まで高さがあります。

深い切れ込みの入った大きな葉と、丸い大きな黄緑色の実は、またハワイアン・キルトの重要なパターンの一つでもあります。 パンの木のハワイ語名「Ulu」が「育つ」とか「豊か」という意味もあるので、キルトの縫い手としてのよりよい成長の願いを込め、キルトを習い始める最初のパターンに使われるとか。

(Dec. 6. 2001)




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